デイサービスをよく利用される方の介護度は要介護3程度までとなっています。
デイサービスの最たるメリットは、利用者の日常生活動作の低下を防ぐことです。
人間の身体は、動かさないと次第に動けなくなっていく性質があります。
身体が動かないほどに脳の機能も低下し、認知症や足腰を弱くするなどの問題が起こりやすくなります。
そのため、身体機能が落ちてしまう前にデイサービスを利用すれば、元気な身体を維持することができます。
適切な介護を行うことによって、身体の機能維持だけでなく改善を見込める場合もあるのです。
介護士は高齢者がしっかりと機能訓練を行えるようにサポートするのが役目です。機能訓練とは簡単なリハビリのことであり、身体を元気にして生活の質を向上させるために役立ちます。
介護スタッフは一人ひとりの高齢者の身体状態をチェックし、個別のプログラムを設定していく必要があります。
機能訓練といえば日常動作の維持を連想する方が多いですが、認知症の予防、誤嚥対策なども含まれているのです。
筋肉と関節機能の維持はもちろん、口周りをはっきりと動かす動作も必要になります。
表情が乏しくなっている高齢者は、誤嚥のリスクが高くなっているので注意しましょう。
認知症対策では考える習慣が大切であり、パズルやゲームを活用した機能訓練が便利です。
考えることで脳の機能低下を抑制できますし、脳が元気になれば身体も活発になります。
機能訓練はバランスが大切であり、日常動作の訓練だけに偏ると認知症や誤嚥の発生率を高めるので注意が必要です。